英語・スペイン語対応可

ふらつき

原因を脳・脊髄・神経から見極めます

「ふわふわする」「まっすぐ歩けない」——そのふらつきは、耳ではなく脳・脊髄・末梢神経が原因のことがあります。当院では脳神経内科専門医による神経診察とMRIで、加齢と片づけられがちな歩行の不安定さの原因を明らかにします。

こんな症状でお悩みではありませんか?

  • 歩いていると足元がおぼつかず、まっすぐ歩けない
  • 暗い場所や目を閉じたときに、とくに不安定になる
  • 最近つまずくことが増えた、段差でひやりとすることがある
  • 足の裏の感覚が鈍い、砂利の上を歩いているような感じがする

「めまい」と「ふらつき」は違います

同じように語られがちですが、この二つは原因の場所が異なります。ここを分けて考えることが、正しい診断への最初の一歩です。

ぐるぐる回る「回転性めまい」は、耳(内耳・三半規管)に原因があることが多く、多くの場合は耳鼻咽喉科での評価が適しています。

一方、回転感を伴わない「ふらつき」「歩行の不安定さ」は、体のバランスを支える別の仕組み——足の裏からの感覚を伝える末梢神経、それを脳へ運ぶ脊髄、そして全体を調整する小脳や大脳——のどこかに問題が生じているサインであることがあります。この領域は、脳神経内科が専門とする範囲です。

「耳鼻科で検査を受けたが異常がないと言われた」「めまい止めを飲んでも歩きにくさが変わらない」という方は、原因が耳の外にある可能性を考える段階にあります。

ふらつきの原因となる主な病態

末梢神経障害(多発ニューロパチー)

  • 原因:糖尿病、ビタミンB12欠乏、アルコール、薬剤などにより、足先の感覚神経が障害される
  • 症状:足裏の感覚の鈍さ、しびれ。暗い場所や目を閉じると著しく不安定になるのが特徴

脊髄の圧迫(頚髄症・腰部脊柱管狭窄症)

  • 原因:頚椎や腰椎の変形により脊髄・馬尾が圧迫され、感覚と運動の伝達が障害される
  • 症状:歩行時のふらつき、足のつっぱり感、手先の細かい動作のしにくさ、一定距離歩くと休みたくなる(間欠性跛行)

小脳・脳幹の病変

  • 原因:脳梗塞、脳出血、小脳変性症など
  • 症状:足を広げて歩く、体が一方向へ流れる、ろれつが回りにくい、手の動きがぎこちない

パーキンソニズム

  • 原因:パーキンソン病および関連疾患による歩行制御・姿勢保持の障害
  • 症状:歩き出しの一歩が出にくい、歩幅が狭くすり足になる、片方の腕の振りが減る、動作全体が遅くなる
  • 備考:不安定さよりも動作の遅さが目立つ場合は、こちらのタイプが疑われます。詳しくは「パーキンソン病(動作の遅さ・歩きにくさ)」のページをご覧ください

起立性低血圧・薬剤性

  • 原因:自律神経障害、降圧薬・睡眠薬・抗不安薬などの影響
  • 症状:立ち上がった直後のふらつき、目の前が暗くなる感じ。服用薬の見直しで改善することがあります

整形外科と脳神経内科、両方の目で診られること

ふらつきの原因として頻度が高い頚髄症や腰部脊柱管狭窄症は、整形外科の疾患です。一方で、それが本当に歩行の不安定さの原因なのか、あるいは小脳や末梢神経に別の原因が隠れているのかを見分けるには、脳神経内科の神経診察が必要になります。

当院は整形外科を基盤とし、脳神経内科外来を併設しています。脊椎疾患とMRI画像診断を専門とする整形外科医と、脳神経内科専門医が同じ院内にいるため、「背骨の問題か、神経・脳の問題か」を一度の受診で切り分けられることが最大の強みです。

複数の医療機関を回り、そのたびに検査をやり直す負担を減らせます。

当院で行う評価

  • 神経学的診察:深部感覚・振動覚の検査、腱反射、ロンベルグ試験、協調運動の評価
  • 歩行の観察:歩幅、足の運び、方向転換、姿勢反射を直接確認します
  • MRI検査:脳(小脳・脳幹を含む)および頚椎・腰椎の評価。AI技術による圧縮センシングを用いた装置で、短時間かつ高精細に撮像します
  • 起立時血圧測定:起立性低血圧の有無を確認します
  • 血液検査:ビタミンB12欠乏、甲状腺機能異常、血糖値など、治療可能な原因の検索
  • 服用中のお薬の確認:お薬手帳をご持参ください

すぐに受診が必要なふらつき

以下の症状を伴う場合、脳卒中など緊急性の高い病気の可能性があります。救急要請(119番)をご検討ください。

  • 突然始まったふらつきで、その後も続いている
  • 物が二重に見える
  • ろれつが回らない、言葉が出にくい
  • 片側の手足に力が入らない、しびれる
  • 経験したことのない激しい頭痛を伴う

診療のご案内

脳神経内科外来は毎週水曜日の診療です。予約制ですので、Web予約またはお電話でご相談ください。

歩行が不安定な方も来院しやすいよう、当院は笹塚駅徒歩1分・ビル1階にございます。

【監修】医師 津田 浩史(神経内科指導医・専門医/総合内科専門医)

東北大学医学部 脳神経内科 客員教授/東邦大学医学部 脳神経内科 客員教授/順天堂大学医学部 脳神経内科 非常勤講師

アークスキャン整形外科-笹塚 脳神経内科 〒151-0073 東京都渋谷区笹塚1-58-6 マルシンビル1階 TEL 03-6273-6922