頚椎(首)の診療案内|首の痛み・肩こり・しびれを正確に治療

首の痛み・肩こり、その原因は頚椎かもしれません。MRIによる正確な診断とガイドラインに基づく治療で、早期改善を目指しましょう
こんな症状でお悩みではありませんか?
- 首の痛みが繰り返し起こり、慢性化している
- 肩こりがひどく、頭痛や吐き気を伴うこともある
- 腕や手先がしびれたり、力が入りにくい
- スマホやデスクワークで、首から肩にかけて重だるい
MRIによる正確な診断がカギ
首や肩の痛み・しびれを根本から改善するには、まず正確な診断が不可欠です。当院では必要に応じてMRI検査を行い、神経や椎間板の状態を的確に把握します。X線(レントゲン)では見えにくいヘルニアや脊髄の圧迫の有無を早期に発見でき、効率的に治療へ進むことができます
代表的な頚椎疾患と症状
- 頚椎症(変形性頚椎症)
• 原因: 加齢や姿勢不良で椎間板・骨が変性し、神経を刺激
• 症状: 首や肩の痛み、肩こり、しびれ、腕の脱力感 - 頚椎椎間板ヘルニア
• 原因: 椎間板が突出して神経根を圧迫
• 症状: 片側の強い痛み、腕や肩甲骨周辺のしびれ、動かしづらさ - 頚髄症
• 原因: 脊髄自体が圧迫され、手足の運動機能に支障
• 症状: 手先の不器用さ、歩行時のふらつき、下肢のしびれ - 頚肩腕症候群
• 原因: 長時間のデスクワークや不良姿勢で筋肉が過度に緊張
• 症状: 首・肩・腕のこりや痛み、重だるさ - むち打ち症(頚椎捻挫)
• 原因: 交通事故や転倒、スポーツなど外力で頚椎が急激に伸展・屈曲
• 症状: 首の可動域制限、痛み、頭痛、めまい
ガイドラインに基づく治療方針
頸部痛の原因は様々ですが、国際的なガイドラインでは、Neck Pain–Associated Disorders(NAD)分類に基づいて治療方針を立てることが推奨されています。この分類は疾患特異的でなく症状や身体及び画像所見で分類されます。首の痛みが日常生活にどの程度影響を与えているか、神経症状の有無、骨や神経の構造的な異常によって4つのタイプに分けられます。
NAD分類に基づく治療の考え方:
グレード | 状態の特徴 | 代表疾患・所見 | 主な治療方針 |
---|---|---|---|
Grade I | 日常生活への支障は少なく、神経症状なし | 筋緊張性頸部痛、寝違え | セルフケア、姿勢の見直し、軽い運動指導 |
Grade II | 日常生活に明らかな支障あり、神経症状なし | 慢性頸部痛、頚椎症(非神経性) | 理学療法、運動指導、生活習慣改善など |
Grade III | 神経症状あり(しびれ・力が入りにくい) | 頚椎症性神経根症、椎間板ヘルニア、頚髄症 | 適切な負荷の 運動療法+薬物療法+慎重な経過観察 |
Grade IV | 骨折・腫瘍などの重大な疾患が疑われる | 脊椎骨折、頚椎腫瘍、感染症など | 緊急の精密検査・専門医紹介が必要 |
📌 当院では、来院時の問診と理学的検査に加えてMRIを活用し、NAD分類に沿った最適な治療計画をご提案します。