肘や手の痛み

こんな症状でお悩みはありませんか?
- ペットボトルのキャップが開けにくい
- 荷物を持つと肘の外側や内側が痛む
- 指先がしびれて、細かい作業がしづらい
- 手の力が入りにくく、ものを落としそうになる
- 手首や指の関節がひっかかる、曲げ伸ばしが痛い
これらの症状は、腱や神経のトラブルによって起こっている可能性があります。
痛みをがまんして使い続けると、慢性化したり、機能が元に戻らなくなることも。早めの対処が大切です。
正確な診断が、早く良くなるためのカギです
肘や手の痛みやしびれの原因は一つではありません。
腱の炎症、神経の圧迫、骨の変形、さらには首(頚椎)からの神経トラブルが関係している場合もあります。
当院では、以下のような方法を使って正確な原因を突き止めます:
- 診察と理学的検査:どの動きで痛むか、どの指がしびれるかを確認
- MRIやエコー検査:神経や腱の状態を詳しく確認
📌「肘の痛みだから肘が原因」とは限りません。首〜肩〜手までの流れを総合的に診ることが、正しい診断の第一歩です。
代表的な疾患とその症状
病名 | 主な症状 | 原因や特徴 |
---|---|---|
テニス肘(外側上顆炎) | 肘の外側の痛み、物を持つと痛い | 手首をよく使う仕事・家事・育児などで起こりやすい |
ゴルフ肘(内側上顆炎) | 肘の内側の痛み、握力の低下 | 前腕の筋肉の使いすぎで炎症が起こる |
肘部管症候群 | 小指と薬指のしびれ、細かい作業がしにくい | 肘の内側で尺骨神経が圧迫される |
手根管症候群 | 親指〜中指のしびれ、夜間に悪化しやすい | 手首の部分で神経が圧迫されて起こる。女性に多い |
ばね指(弾発指) | 指がカクッと引っかかる、指のつけ根が痛い | 腱の通り道が炎症を起こして狭くなっている状態 |
ガイドラインに基づく治療方針
当院では、米国理学療法学会(JOSPT)や米国産業医学会(ACOEM)の国際ガイドラインに基づき、体にやさしく、根拠のある治療を行っています。
主な治療内容
- 日常生活での使い方を見直す指導(重いものを持つときの工夫など)
- 炎症を抑える薬や外用剤(湿布など)
- 必要に応じて、局所への注射治療
- サポーターや装具の使用で痛みをやわらげる
- リハビリで再発しにくい体づくり
特にリハビリでは、腱や神経がスムーズに動くように整える「滑走運動」や、握る・つまむなどのトレーニングを段階的に行います。
📱 自宅でも無理なく続けられるように、リハビリ動画やセルフケア資料をオンラインでもご案内しています。